
こんにちは。
僕の記憶が正しければそう、あれは大学の入学式の日のことでした。
入学式の日、午後から大学のオリエンテーションがありました。
今後のスケジュールや授業の履修登録などの新入生に向けての説明みたいなものです。
そこで僕が今でも覚えているのが、大学の教授に言われた一言でした。
「最終学歴ですが、高卒よりも大卒の方が上です」
まあこれだけではないですが、要約するとこんな感じです。
パワーポイントを使って、どっかのデータを引用して作ったのか、大卒と高卒の生涯年収の比較みたいなグラフが大きなスクリーンに映されていました。
当時は18、19歳。
高校を卒業したばかりで社会のことも何も知らない新入生で、これを聞いたときは良かったと思っていました。
「ああ、大学に入って良かった。大卒の方が有利なんだ」と。
どっかの誰がいったのかは分かりませんが、「大学に行った人の方が給料が上」っていうなんともしょうもない情報を耳にしていたのもあって、やっぱりこの選択は間違っていなかったんだと安心する自分がいました。
それは僕だけでなく、大学で出来た友達も同じような気持ちだったと思います。
「大学に入った時点で負け組ではないし、将来有利になる、差をつけれる、ラッキー」と。
大学に行く目的は人それぞれですが、大卒の学歴が欲しくて入学する人も少なくないはずです。
ただ、「大卒の方が年収が上がりやすい」っていう情報は全くの嘘だって気がつくのには時間はかかりませんでした。
大学を卒業して社会人になってみるとそれは簡単に「信じるべきではない情報」という認識をするようになりました。
嘘ではないかもしれないけど、まっさきに信用するべきでもないです。
高卒の人もたくさんお金をたくさんお金を稼ぐ人はいるし大卒の人でも残念ながら低賃金で働く人もいます。
年収に学歴は関係ないっていう事実はもちろん、大卒になれば年収が上がり続けるなんていうのも嘘に等しいです。
これは色んな人と会ってしゃべったり実際社会に出てわかったことです。
僕が悲しいのは、大学に行けば将来有利になるとか、給料が良くなるっていう理由だけで大学行く人が増えることです。
確かに学歴は無いよりあった方がいいかもしれないし、勉強しないよりは勉強した方がいいかもしれないです。
だけど「学歴」を武器にすべきでないですね。
昔であれば学歴は通用する立派な称号でした。
でも今はそんなに魅力ではなく、個人の価値を上げることの方が重要。
もっと具体的に言うと、社会に価値を提供し続ける能力の方がだいぶ大切。
っていう認識を持った人が増えて欲しいなあと思う今日この頃です(笑)
では。